前回は、Helplightning社のツールでMR(複合現実)技術を用いて、どのようにフィールドエンジニアをサポートしているか、アメリカの最先端の事例をご紹介させていただきました。
今回は、同じHelplightning社のツールがどのように遠隔医療や遠隔診療でも用いられているかをご紹介させていただきます。
近年、日本でも遠隔医療の必要性が叫ばれるようになりました。背景には特に地方のお医者さんの不足や、高齢化による患者さんの増加があるようです。最近はスマホやスカイプのようなテレビ電話を利用した遠隔医療の方法が広まってきているみたいですね。医療保険の適用など、法律の解釈が緩和される方向にあるようです。ひとりでも多くの方が適切な医療を受診できるように日々努力されておられる医療関係者の皆様の努力に感謝したいと思います。
それでは、Helplightning社のツールを用いたアメリカでの遠隔診療の例をご紹介させていただきます。Help Lightning — Virtual Dermatology Visit (バーチャル皮膚科検診)
ここではiOSアプリ同士の会話となっています。まずはフェイストゥウェイスで会話が始まり挨拶や近況などの報告をしていますね。それから実際に診察を受ける皮膚の部位を写して画像が共有されます。
ここでもMR(複合現実)の技術が利用されており、患者さんの皮膚のホクロ部分を、遠隔にいるお医者さんの手があたかも患者さんの手を実際に指しているかのように見えていますね。Helplightningのモバイルアプリでは画面に赤い線を引いたりして(これをテレストレーションと呼んでます)、それを相手の画面に写して、相手がどこに注目すれば良いかの注意を引くこともできます。
ビデオの中にも出てきましたが、「フリーズ」機能を用いて相手のiPadの写真を撮って静止画にして、動かない画面での説明を行うこともできます。
このMRの技術を用いたHelplightningのアプリは、神経外科の手術のトレーニングにも利用されています。遠隔地にいるエキスパートがトレーニング指導をしています。
VR、AR、MRというと大仰なゴーグルを掛けて映像を見ることを想像してしまいますが、Helplightningのアプリは、今や誰でも持っているiOSデバイスやAndroidケータイのアプリで利用できるという手軽さも良い評判を得ているようです。
Helplightningの導入のご相談はCBAの営業部までお問い合わせください。
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