多くの企業で、会議の議事録作成やコールセンターの後処理業務にかかる負担は重くなっています。一方で、文字起こしに関連した業務の効率化やスピード向上へのニーズは確実に高まっています。

人手不足や業務の専門化・複雑化も進む中、限られたリソースで高品質な対応を続けることが求められているのです。こうした背景から、正確かつスピーディに音声や文字情報を扱える仕組みづくりは、組織全体の共通課題になりつつあります。

これらの課題にアプローチする方法として、「AI音声認識サービス」に注目します。導入メリットから、分野別のおすすめサービス18選、そして導入時に確認するべきポイントまでをまとめて紹介しています。ぜひ最後までご覧ください。

【この記事が解決するお悩み】

  • 無料・有料を問わず、AI音声認識サービスの中で結局どれが良いのか知りたい
  • 用途別に製品を知りたい
  • AI音声認識サービスの選定基準は?

AI音声認識サービスとは

AI音声認識サービスとは、人が話した言葉を解析システムが自動で文字に変換したり、内容を理解したりするための仕組みやサービスのことです。

簡単に言うと、「話した言葉をそのままテキスト化してくれるツール」、あるいは 「音声から意図や指示を読み取って処理をしてくれる仕組み」 を提供するサービスです。

AI音声認識サービスの5つのメリット

AI音声認識サービスを活用するメリットはどこにあるのでしょうか。代表的な5つのメリットを説明します。

業務の効率化

AI音声認識サービスを議事録作成に活用すると、業務の効率化が大きく進みます。たとえば、会議中の音声をリアルタイムで文字起こししてくれるので、議事録作成の手間を大幅に削減できます。

キャノンマーケティングジャパン株式会社の「議事録作成の平均時間に関する調査結果」によると、70%の回答者が議事録の必要性を感じている一方で、67%の従業員が議事録作成に負担を感じています。また、週1日以上議事録/発言録の作成業務を担当しているのは20代が多く、「若手の業務として議事録作成が最適なのか」という点については疑問が残ります。

議事録作成にかかる時間を年間で換算すると、約320時間に及びます。AI音声認識サービスを活用すれば、この時間と手間を大幅に削減でき、業務効率は飛躍的に向上します。

さらに、若手社員の負担が軽くなることで、よりコアな業務を任せたり、育成に時間を割いたりといったメリットも期待できます。

コールセンターでも後処理業務(ACW)が大きく短縮されるため、効率化に直結します。

業務の精度向上

AI搭載の音声認識の精度は年々向上しており、現在は非常に高いレベルに達しています。正確にテキスト化されることで、人手による入力で発生しがちな誤字脱字などのヒューマンエラーを防ぐことができます。

コールセンターでは、後処理業務の時短に加えて、内容の精度向上にも効果的です。音声のテキスト化に加え、通話要約機能を備えたソリューションを選べば、対応履歴の入力時間がさらに短縮されます。

オペレータの要約スキルに依存せず、情報を適切に残せる点もメリットです。通話内容の把握や分析にも活用しやすくなります。

顧客満足度の向上

コールセンター業務でAI音声認識サービスを活用すると、問い合わせ内容の抽出・テキスト化がスムーズに行えるため、オペレータの対応品質向上に役立ちます

お客さまの問い合わせ内容が正確にテキスト化されることで、オペレータが内容を的確に理解でき、聞き返しの回数も最低限に減らすことが可能です。その結果、応対時間が短縮され、より迅速でスムーズな問題解決につながり、顧客満足度の向上に寄与します。

応対品質の改善

応対内容が正確に記録されると、コールセンターでのフィードバックやトレーニングに活用できます。優秀なオペレータとお客さまのやり取りをテキストとして参照できるため、新人育成に役立ち、センター全体の応対品質向上につなげる分析も可能になります。

たとえば、トップセールスを記録するオペレーターの会話をテキスト化・分析することで、その優れたトークスキルを「勝ちパターン」として可視化できます。これを基にトークスクリプトを改善したり、新人研修の教材として活用したりすることで、組織全体の応対品質を底上げしていくことが可能です。

カスタマーハラスメントの防止

最新の音声認識サービスには、顧客感情をテキストから感知する機能が付いています。

さらに、カスハラに相当する危険な表現を感知する機能も搭載されています。そのためオペレーターをカスハラや過度なクレームから守ることができます。

音声認識サービス18選

ここからは、さまざまなメリットを十分に享受できるAI搭載音声認識サービスを、「コールセンター向け」「議事録・書類、データ入力向け」の2分野に分けて20種類紹介していきます。

【コールセンター向け】

1. NamiSense

概要:
NamiTech社が提供するAI音声認識サービスNamiSense。方言や同音異義語を含め、日本語に強い音声認識システム。

特徴:

  • 独自技術により、さまざまなノイズ環境でも音声を認識する高性能ASR
  • 通話要約・顧客の感情予測とアラート・NG表現やコンプライアンス違反の検知とアラート・スタッフ対応記録の分析・トピック認識など、コールセンター業務にぴったりな機能を網羅
  • 複数話者の音声を自動的に分離してテキスト化
  • 無料のお試しプランを提供
  • モノラル/PCMデータに対応
  • GoogleやWatson STT APIなど、他社システムからのスムーズな移行が可能
  • BrightPatternContactCenterとの連携が可能

導入事例:大手生命保険会社
コンプライアンス確認のための通話確認が非効率的だった上、応対品質のばらつきがあるという課題を抱えていた。くわえて、他システムの利用時には全体の精度が不十分だったという。NamiSenseの導入後は、他システムに比べて専門用語認識率が改善され、コンプライアンスの遵守率向上も実現できた。

2. AmiVoice Communication Suite

概要:
コンタクトセンターの会話に特化した専用の音声認識エンジンを搭載。業界シェアNO.1を誇る。

特徴:

  • クラウド・オンプレミス、リアルタイム認識・バッチ認識など、各社のニーズに合わせて運用可能
  • 製品名や専門用語などは、単語登録することで認識精度をアップ
  • API連携で自動要約システムなどと連携することが可能
  • 感情分析機能を標準で搭載

導入事例:兵庫県姫路市
姫路市子育て相談室では、「AmiVoice Communication Suite」を活用した実証実験を実施。実証実験の結果、「記録作成に要する残業時間」は、実証前の月平均16時間から実証後は月平均5.5時間へと短縮され、記録の質も向上。「年休取得率」も改善され、実証前の月平均0.7日から実証後は月平均1.6日となり、0.9日の向上した。

3. COTOHA Voice Insight

概要:
NTTドコモビジネスが提供する、AIによる音声認識で通話音声をテキスト化するシステム。コンタクトセンター向けの音声マイニングプランと、NTTドコモのモバイル通話をテキスト化するビジネス通話プランの2つが提供されている。

特徴:

  • マイニングは中〜大規模コールセンター向けプラン
  • AIによるリアルタイム音声認識、通話要約、感情分析機能搭載
  • 固有名詞や業界用語などを辞書へ登録したり、お客さま専用モデルを作成・学習したりすることで認識精度アップ

導入事例:大阪ガスマーケティング株式会社
大阪ガスマーケティングは、NTTドコモビジネスと協働で、通話内容をリアルタイムでテキスト化するAIサービス「COTOHA Voice Insight」をコンタクトセンター全席に導入。これにより、オペレータへの即時支援やキーワードアラートが可能となり、KPIを上回る応答率を維持。さらに全通話をデータ化してVOC分析にも取り組み、新たな顧客価値創出を目指している。

4. Google Cloud Speech-to-Text

概要:
Googleが提供している、独自のAI技術を使った音声認識サービス。

特徴:

  • 大容量の音声ファイルの処理が可能
  • リアルタイム処理とバッチ処理の両方を提供
  • オフラインでも利用できるオンデバイス音声
  • 雑音の多い音声にも対応できるノイズ耐性

5. Amazon Transcribe

概要:
AWSのクラウド型音声認識サービス。

特徴:

  • 用語の追加登録可能
  • 100以上の言語に対応
  • 最初の12ヶ月間には、月に60分の無料枠がある
  • 生成AIを適用してルーチンタスクを自動化したり、インサイトを引き出したりできる

6. Microsoft Speech Service

概要:
Microsoft社が提供している音声認識サービス。Azureのクラウドサービスとして提供されている。

特徴:

  • リアルタイム翻訳や話者の識別といった機能の充実
  • ハイセキュリティ
  • 3500人を超える専門のサイバーセキュリティエキスパートがいる
  • 音声を高い精度でテキストに文字起こしするだけでなく、音声を翻訳し、AI 音声のライブ会話を行うことが可能

7. Watson Speech to Text

概要:
IBMが提供しており、業界最高水準の性能を誇るAI「Watson」を活用した音声認識サービス。

特徴:

  • クラウド型とオンプレミス型が提供されている
  • IBMの世界クラスのデータセキュリティを活用

8. Voice Contact

概要:
Hmcomm社が提供しているAI音声認識サービス。

特徴:

  • 音声認識・学習UI・単語、文章登録・自動学習は標準機能
  • AIがリアルタイムで自動テキスト化
  • 帳票入力やFAQ検索もAIが実施

9. PKSHA Speech Insight

概要:
株式会社PKSHA Communicationが提供する高精度なAI音声認識ソリューション。

特徴:

  • リアルタイムで顧客対応を自動テキスト化
  • 独自AIを利用して応対内容を自動で要約
  • IPアドレスの制限が可能。事前に指定したIPアドレスからのアクセス以外は受け付けないよう設定できるので安心のセキュリティ

導入事例:株式会社北國銀行
PKSHA Speech Insightの要約機能を導入したことにより、後処理時間が平均で1分半近く短縮され、導入前の約5分から約3分半までにすることができた。くわえて、応対品質の向上や、オペレータの自主的な振り返りが促進され導入効果が現れている。

10. QuickSummary2.0

概要:
株式会社エーアイスクエアが提供する音声認識・AI要約サービス

特徴:

  • カスタマイズ無しでダイジェストを抽出
  • 教師付き学習によりモデルを業務特性に最適化
  • 重要語句の自動抽出や自動分類によって人間の恣意性を排除し、SNS解析やVOC分析が可能
  • 2025年11月オンプレミスPBXに対応

導入事例:自治体
議事録作成・公開コストの削減、残業時間抑制による働き方改革の必要性があった中、システムを導入したことにより、のべ4日間の作業を約2時間へ短縮することに成功。ウェブページのPV数は約4倍になった。

11. 音声解析AI MiiTel

概要:
電話・Web会議・対面での全ての会話を最適化する音声解析A音声解析サービス。

特徴:

  • 自動録音、自動文字起こし、AI自動要約、NGワードの検知など、充実の機能
  • SalesforceなどのCRM/SFA連携が可能
  • 携帯電話連携で、ソフトバンク・NTTドコモ・auの3大キャリアを利用可能

導入事例:株式会社メディカル情報サービス
もともとは録音機能のみを備えたIP電話を使用していた。ところが、曖昧な理解によるヒアリングから起こる食い違いや、トラブル発生時に録音データを聞き直すことへの非効率さなどから、音声のテキスト化にニーズを感じるようになった。MiiTelの導入後、相互の曖昧な理解で起きる食い違いが大幅に低減し、トラブル発生時にも録音とテキストがそれぞれエビデンスになるため、業務効率が格段に向上した。

12. YouWire

概要:
株式会社ギークフィードが提供する音声認識によるテキスト化やデータ分析にも対応した通話録音システム。

特徴:

  • システムはすべて独自開発
  • SFAやCRM、コールセンターのCTIシステムとの連携が可能
  • AIが会話を分析して、話す速度やラリー回数、被せ率などの話し方を定量評価
  • ASPICクラウドアワード2023で総合グランプリ受賞

【議事録・書類作成、データ入力向け】

13. ScribeAssist by AmiVoice

概要:
音声録音からテキスト化、編集、要約までをワンストップで実現する、AI音声認識AmiVoiceで議事録作成を自動化するアプリケーション。

特徴:

  • インターネット接続無しで利用できるため、情報漏えいリスクを最小化できる
  • リアルタイム認識とファイル認識の両対応
  • 業界用語や専門用語、固有名詞などは、単語を登録することで認識可能
  • 導入にかかる初期費用は0円

導入事例:長崎県長崎市役所
議事録作成を外部委託していたが、納品までに20日ほどかかっていたり、議会での発言内容を短時間で確認しなければいけないことがあったりと、スピーディーな議事録作成のニーズが高まっていた。ScribeAssist by AmiVoice導入後は、議事録作成が3〜10日へと大幅短縮された。また、2024年2月からは、傍聴席でリアルタイム字幕が表示されるようになり、市民の議会への関心度向上にも効果が現れている。

14. Secure Memo Cloud

概要:
OpenAI社の音声認識モデル「Whisper」をベースに、会議の文字起こし用にチューニングされた独自AI「Shiruishi」を活用した音声認識システム。

特徴:

  • オンプレミス設計で安心のセキュリティ
  • 独自チューニングにより境最高水準96.2%の音声認識精度を誇る
  • 約100言語の自動翻訳・和訳が可能なので、多言語会議にも対応可能

導入事例:みやぎ県南中核病院
重要会議は「逐語録に近い形で残さなければいけない」ので、ICレコーダーの音声を、担当者が手作業で文字起こしをしていた。会議1本あたりに最大3日を要し、担当差の負担となっていた。製品導入後は、同じ作業が実質1日で完了するようになり、担当者の負担が大きく軽減された。会議録の提出遅延も解消され、浮いた時間は通常業務やDX施策に振り向けることができている。

15. mocoVoice

概要:
日本のAI研究者が開発したシステムで、IT導入補助金2025の対象。

特徴:

  • AI学習なしのため、安心のセキュリティ
  • 2025年7月7日時点で、音声認識精度は金融分野のプライベートデータセットで95.16%
  • 医療モデルは14万単語を学習済み

導入事例:広島県大学病院
医学生の問診音声を文字起こしする際、医学用語の誤認識が多発し、2時間分の音声を修正するのに3時間半以上かかっていた。
mocoVoice医療モデルの導入により、作業時間は2時間未満に短縮され、労力も初期の約1/4にまで軽減された。

16. もじこ

概要:
古積情報株式会社が提供する、AI音声認識を利用した文字起こしツール

特徴:

  • 125カ国以上の言語に対応
  • GoogleやAmiVoiceなど、大手の音声認識エンジンを自由に選択可能
  • 複数ファイルの文字起こしに対応
  • 導入した放送局では、従来素材の6倍ほどかかっていた(音声ファイルが1時間だとすれば、文字起こしに6時間かかっていた)文字起こしが、約半分に短縮されたという実績を持つ
  • 数々の受賞履歴あり

導入事例:株式会社毎日放送
ラジオ防災番組で扱う貴重な情報を番組ホームページに掲載するため、もじこを導入。5分も経たない内に文字起こしが完了し、テキストはWordなどにコピー&ペーストできるため便利。

17. Notta

概要:
単なる録音・文字起こしを超え、AI要約・会話検索・連携までを自動化するAI文字起こし・議事録サービス。Notta株式会社が提供している。

特徴:

  • 認識率は98.96%(整然とした発言が行われる場合の数値)
  • SOC2認証報告書、ISMS国際標準規格「ISO27001」認証を取得
  • すべてのデータは日本国内に保管
  • 24時間365日体制の運用・保守ビジネスが提供されている

導入事例:株式会社オープンハウス・アーキテクト
オープンハウス・アーキテクトは、Nottaを導入して月最大18時間かかっていた議事録作成を75%削減。会議録の文字起こしや要約を自動化し、会議中に議論に集中できるようになった。従量課金プランでスモールスタートが可能で、従来の手書き文化とも共存を図った結果、全社への活用も広がり、生産性が大きく向上した。

18. AutoMemo

概要:
ソースネクスト株式会社が提供するブラウザで使える文字起こしAI。OpenAI社の音声認識モデル「Whisper」を採用している。

特徴:

  • 文字認識精度は99%(環境音が約40dbの会議室で、話者と端末との距離が50cmで5名)と高精度で、「ワイガヤ」会議に強い
  • 専用ボイスレコーダーも別途提供されている
  • ISO/IEC27001認証取得

導入事例:式会社マクアケ
株式会社マクアケでは、「オートメモ S」と「オートメモ Home」を取締役会などのハイブリッド会議で活用。これまで1件あたり最大1時間かかっていた議事録作成が約30分に短縮され、人の代わりに記録を残す仕組みによって、担当者不在時のフォローも容易になったと評価している。

AI音声認識サービス選びで失敗しないための4大チェックポイント

「AI音声認識サービス」と一言でいっても、業界や用途に特化したさまざまなシステムが存在しています。ここでは、数あるシステムの中から自社に最適なものを選ぶために、チェックしておきたい4つのポイントを紹介します。

音声認識精度

音声認識の精度は、業務効率や内容の正確性に直結する最重要ポイントです。音声認識の精度が低いと、誤った情報を共有してしまったり、テキストデータの確認・修正に時間がかかってしまったりするリスクがあります。

そのため、日本語の認識精度はもちろん、専門用語・業界用語・方言への対応もチェックしておきましょう。

また、以下の要素を確認することで、精度の高さを判断するヒントになります。

  • 登録されている語彙数
  • 繰り返し使用することによるAI自動学習機能

登録言語数は、100万語以上登録されていると望ましいとされている

機能と拡張性

多くのAI音声認識サービスは、以下のような複数の機能を搭載しています。

  • リアルタイム翻訳
  • リアルタイム感情分析
  • 多言語対応
  • 語彙の追加や自動学習機能

標準搭載の場合もあれば、オプションで追加できる場合もあります。さらに、外部システムと連携できると、データ管理や業務効率化の幅が広がります。自社のニーズに合った機能がそろっているか、拡張性は十分かをチェックしておくことが重要です。

Bluetoothへの対応

コールセンターなど、日常的に音声入力を行う環境では、Bluetooth対応かどうかも重要なチェックポイントです。Bluetooth対応であれば、ワイヤレスマイクやヘッドセットと連携でき、オペレータの作業効率や利便性が上がります

セキュリティ性能

業務データや顧客情報など、機密性の高いデータを扱うため、セキュリティ性能は必ず確認するべき項目です。

  • データ暗号化
  • ログ管理機能
  • アクセス制御機能

上記のような基本的な対策が整っているかをチェックしましょう。

とくにクラウド型のサービスを利用する場合は、以下の要素を必ず確認し、自社の求めるセキュリティレベルを満たしているかを判断します。

  • データの保管場所
  • 利用規約
  • セキュリティ対策
  • 第三者機関の評価(認証)

医療業界や金融業界など、業界特有のセキュリティ要件に対応しているかどうかも重要です(例:医療情報のHIPAA、個人情報保護法など)。

AI音声認識サービスの成功事例

最後に、AI音声認識サービスをコールセンターに導入した2社の成功事例を紹介します。

株式会社JALカード:コールセンター業務へ導入

株式会社JALカードでは、音声データの書き起こしに手間と時間がかかっていることが課題でした。そこで、コールセンターにリアルタイム音声認識を導入した結果、後から音声データを検索するのが容易になり、業務の効率化が実現できました。

また、テキストを目視で確認できることから、通話内容の把握に時間がかからなくなり、大幅な時間短縮が叶っています。

東京ガス株式会社:コールセンターの業務効率化

事業拡大に伴うコールセンター業務の複雑化していた東京ガス株式会社では、「顧客との会話内容を手入力・検索する」作業に時間がかかっていることが課題でした。

AI音声認識サービスの導入後は、AIが自動的に顧客情報を検索・表示してくれるようになり、オペレータの応答時間が平均10秒短縮。年間1万1000時間の応対時間削減という大幅な成果につながりました。

最後に

AI音声認識サービスは、議事録作成や後処理業務の効率化だけでなく、応対品質の向上や顧客満足度の底上げにもつながる強力なツールです。精度・機能・セキュリティなどの選定ポイントを押さえれば、自社に最適なソリューションを見極めやすくなります。

一年が終わろうとしている今だからこそ、改めて自社の業務フローや課題を見直し、AI音声認識を活用した運用体制へ踏み出してみてはいかがでしょうか。