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今さら聞けない!?コンピュータービジョンとは?8つの利用例を紹介

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コンピュータービジョン(CV)をご存じですか?一部の方にとっては、数年前あるいは数十年前からよくご存じの言葉かもしれません。でも、製造業や小売業の方にとっては、「コンピュータービジョン」はあまり耳馴染みのない言葉ではないでしょうか。

コンピュータービジョンを生かした技術は、既に私たちの生活のいたる所にあふれています。ついさっき…またはこの後すぐにでも、あなたはそれと知らずしてコンピュータービジョンを活用するはずです。

こんなにも身近にあるコンピュータービジョンを知らないのは…もったいない!そのうえ、コンピュータービジョンは、今後ほぼ全ての職業分野に関係し、業務の効率化・最適化に寄与するはずです。今知らないのはなおさらもったいない!

…ということで、早速コンピュータービジョンについて考えてみましょう。

海外の最新コールセンターシステムやデジタル・コミュニケーションツールを、16年間にわたり日本市場へローカライズしてきた株式会社コミュニケーション・ビジネス・アヴェニューが解説します。

コンピュータービジョン(CV)とは

コンピュータービジョン(CV)とは、コンピューターを用いた視覚の実現を研究する学術分野です。コンピュータービジョンによって、コンピューターに、人間あるいは人間以上の視覚機能を持たせることを目的としています。

コンピュータービジョンを活用している技術

次に、コンピュータービジョンを活用している技術例を挙げてみましょう。

顔認識

画像から顔と思われる物体を検出し、輪郭、目・鼻・口の特徴点を抽出します。各パーツの位置関係から、物体が顔なのかどうかを判断する仕組みです。最近では、感情や年齢を推定することも可能です。

実例:カメラの顔画像認識やフィルター/監視カメラシステム

画像セグメンテーション

画像に映り込んでいる被写体が、それぞれ何のオブジェクトなのかを識別する技術です。

実例:車の自動運転

物体検出

名称通り、画像や動画から物体を検出する技術です。コンピューターが、画像上での物の位置や各物体の詳細を、人間と同様に即時判断する方法が物体検出です。

実例:医療画像処理

 以上が、コンピュータービジョンを活用・応用しているみ、身近な技術例になります。

コンピュータービジョンの利用例8つをチェック

「コンピュータービジョン」という名称から、「IT系や技術職にしか実用的ではないだろう」「自分の業界には関係ない」と思われますか?実は違います。冒頭で述べたように、ほぼ全ての職業ジャンルで活かせます。では早速いくつかの利用例を紹介していきます。

スポーツ(野球)

並列処理、画像分類技術の精度向上により、今では150キロ超えの速球も捉えることができます。画像検出技術との組み合わせにより、ボールの位置をも特定できる、審判補助システムが開発されています。

米メジャーリーグでは、AIによる審判補助システムが試験導入済みです。また、ロンドンのHawk-Eyeは、コンピュータービジョンによるより正確な判定を、20種以上の競技で既に採用しています。

製造業

製造業では、工場の異物検査の自動化や、不良品の検査にコンピュータービジョンが用いられています。多品種小ロットに対応しなければいけない近年の製造業では、毎回の機械セットアップに大幅な時間とコストはかけられません。

しかし、コンピュータービジョンと3Dイメージング技術の活用により、空間認識能力をもつロボットの実用化が始まっています。空間認識能力をもつロボットは、製造現場の物体を正確に認識できます。そして、物体を別の場所に移動させる動きを自動学習し、機械調整の時間を大幅に削減できるのです。

小売業

この数年で、無人レジシステムを導入しているショップは急増加しています。中でも、画像認識型のレジは、コンピュータービジョンを活用するシステムです。画像認識型無人レジは、導入に必要な機材が少なく、比例して低コストでの導入が可能です。

VR試着やバーチャルメイクも、様々なブランドで見かます。バーチャルメイクは、店頭にあるモニターで行うこともできれば、専用ページへのアクセスと、自分のスマホカメラで試すこともできます。

コンピュータービジョンにより、入店から購入までのお客さまの行動を可視化することも可能です。来店客のカウントや、来店者の行動(動線、再来店回数)、属性(年齢・性別)の計測のように、店舗スタッフで漏れなく把握するには困難なデータはたくさんあります。しかし、コンピュータービジョンがあれば、全ての情報を営業時間中に漏れなく、より正確に把握・分析することができます。

医療

遠隔操作ロボットを用いた手術では、ロボットアームに搭載されている3Dカメラが術者の「目」となり、術者の装着するVRゴーグルに実際の映像が映し出されます。3Dカメラが、コンピュータービジョンの使用されている部分です。

別室で座りながら手術ができる術者は、長時間におよぶ無理な姿勢での執刀から解放されるのです。疲労度と比例してリスクが上がる人為的オペミスを回避できます。

エンターテイメント

カメラのエフェクトは、ユーザーの顔を認識し、輪郭、目鼻立ち、肌の質感、色味など、顔の全てのパーツを自由に加工できます。ユーザーが口を開けたり、目を閉じたりする動きに応じて、エフェクトが変化するものもあります。数年前から当たり前に使用されている技術ですが、カメラアプリのエフェクト機能にも、コンピュータービジョンの最新技術がフル活用されているのです。

ARゲームも、この5年以内で目を見張る進歩を見せています。

ARゲームに代表されるのは、「ポケモンGO」でしょう。スマホのカメラ越しに、自分がいる空間をキャラクターと共有できる仕組みです。

ARと並行して注目されるのがVR。エンターテイメントとしてのVR技術は、コロナ禍で特に発揮された技術といえます。対面で一箇所に大勢が集まれなかったなか、多くの音楽ライブやイベントがバーチャル空間で開催されていました。アーティストやイベントスタッフは、コロナ感染のリスクを最小限に抑えることができたのです。そして、観客/視聴者である私たちも、座席指定や入退場の時間縛りから解放されていました。

カスタマーサービス

フルリモートのトラブルシューティングで、お客さまがみているそのままの映像を、オペレーターも見られます。リモート環境でもスムーズにコミュニケーションを図ることができ、より高い顧客満足度を期待できます。そして、不要な現場訪問や出張を省き、コスト削減を達成することも可能です。

フィールドサービス

専門家からの遠隔アシスタントと指示により、現場作業員の作業効率をアップさせ、スキルギャップを埋めることができます。作業員による現場分析の時間を大幅に削減できるため、問題解決に直結する作業に、より多くの時間をかけられます。

ITサービス

ITスタッフが、フルリモートでアシスト・指示することができます。遠隔性と安全性を高めながら、インシデント解決の時間を短縮していけます。従業員の生産性維持も見込めます。

今後の展望

「コンピュータービジョン」という言葉を知らなくとも、実は私たちの身近に溢れていた技術。コンピュータービジョンを活用していない人はいないと言っても過言ではありません。

「コンピュータービジョン」の字面から、「IT系だけの分野」「最新すぎるテクノロジー」「難しそう」といったイメージを持たれるかもしれません。当記事の執筆者も、その1人でした。しかし、コンピュータービジョンの実用例を見てみると…いかがでしょうか。決して難しいものでも、極端に最新で、一部の人にのみ使用が許された分野ではありませんでした。

むしろ、VRやARは今後の発展が楽しみな技術であり、活用されていく幅や可能性は無限大です。コンピュータービジョンが使われる職業分野も多岐に渡っています。

当記事をお読みの「あなた」の業種はいかがだったでしょうか。すでにコンピュータービジョンが導入されている分野でしたか?自社には導入済みですか?コンピュータービジョンだけでも、今後多様な発展を遂げていく分野であることは明白です。

これからは「コンピュータービジョン」×「○○」で、無数の技術が生み出され、私たちが欲しかったナニカが実現するでしょう。現代は、コンピュータービジョンという「目」が、私たちの目の前にある時代です。コンピュータービジョンの「目」によって、私たちもより「視野」を広げることができるのではないでしょうか。

補足

コンピュータービジョンの使用シーンをイメージしやすくするため、最新コンピュータービジョンツール「Care AR」使用動画をご紹介します。

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